平成23年3月11日に発生した東日本大震災は、東日本の太平洋沿岸地域において甚大な被害をもたらした。特に岩手、宮城、福島の3県の多くの漁港においては、防波堤、岸壁から陸上の荷捌き施設、市場、水産加工施設、そして地域住民の住居等生活空間に至るまで壊滅状態となり、従来の災害復旧、復興とは大きく異なる手法での地域再生が必要となっている。今回の被災地は何れも我が国水産業にとって非常に重要な役割を担う地域であり、復興を検討するに当たっては、より先進的な食料供給基地として水産業の未来を切り拓く視点も重要である。
本書は、大震災の発生から半年を経過した時点における施設被害の調査研究と考察から新たな水産基地作りといった計画面まで幅広い課題について、水産工学分野から議 論を深め、今後の効果的・効率的な復旧復興の推進へ繋げることを目的に、平成23年11月5日に開催されたシンポジウムの講演要旨集である。
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Country and region
Japan
Number of pages
56p.
Publication Year
2011