大熊町が復興の加速化に向けて、町の今後10年間の進むべき方向性を示す復興計画は、前回の改訂から4年を経過しました。その間には特定復興再生拠点が避難指示解除され、かつての町中心部であったJR大野駅周辺の賑わい創出のための整備を進めています。また拠点外についても、国が新たに特定帰還居住区域の制度を創設したことで、帰還希望のある住民が帰還できるように除染とインフラ復旧を行い、避難指示を解除する途が開かれるなど、解除復興は新たな段階に差し掛かっています。
一方、東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故から12年が経過した今なお、町内の約半分は帰還困難区域であり、帰町を望みながらも断念せざるをえない方、それでも町とのつながりを求める方々がいらっしゃることを承知しています。
こうした中で、すべての町に関わる方と共にまちづくりを進めていくための「大熊町第三次復興計画」を策定いたしました。
計画の理念
- 町民一人ひとりの安心で充実した暮らしの実現
- 大熊町への自分に合った関わり・交流を育む町
- ふるさとの想いを伝え、これからを担う人づくり
施策の6つの柱
- 町を支えるインフラ整備
- 暮らしに向けた仕組みづくり
- みんなで主体的に学び合う生涯学習環境づくり
- 魅力的な産業づくりと研究開発の展開
- まちへの主体的なかかわりを促進する環境づくり
- 未来へつなぐ、持続可能な地域づくり