津波被害想定地域における部分改善型事前復興アイデアに関する研究 -三重県尾鷲市三木里地区をモデル地区として-
この研究は、南海トラフ巨大地震で甚大な被害が予想される三重県尾鷲市を対象に、南海トラフ巨大地震に備え、住民が主体的に事前復興まちづくりを実践につなげられるモデルの構築を目指すものです。
具体的には、モデル地区として三木里集落を対象に、住民と行政、専門家、学生らによる事前復興の短期集中ワークショップを行い、住民が主体的に推進できる、避難路の段階的整備、高台の廃校となった小学校(避難所・津波避難場所)の利活用、高台の空き家活用(二拠点居住など)や低地の老朽空き家の解体などの、部分改善型の事前復興まちづくりプロジェクト案を検討し、公民連携により段階的に事業化を図ることを目的とします。
地区では、研究成果としてまとめた部分改善型事前復興まちづくりプロジェクトに基づき、廃校の再生、高台空き家の再生、避難路の整備など、プロジェクトの実装化に向けた取り組みが進んでいます。また、モデル地区での実践を周辺地区へ展開し始めています。