震災復興まちづくり模擬訓練による地域協働型事前復興準備の可能性 -新小岩地区における実践と参加者調査から-
大地震による甚大な被害を考慮し、災害後の復興に向けた事前計画が災害耐性のあるコミュニティにとって重要です。この観点から、地域ベースの開発(町づくり)に参加型の手法を適用した、近隣コミュニティトレーニングプログラムを設計し、2004年11月から2005年4月にかけて東京都葛飾区の新小岩で実施されたプログラムの開発と管理に携わりました。
このプログラムは、東京都の「復興市民育成事業」の一環として2003年度から開始されました。また、北区などでも東京都の事業に先行して「都市復興ワークショップ」などの取り組みが行われてきました。
このような模擬訓練は、災害を想定して復興を体験することで、実際の災害発生時に有効です。通常の防災訓練とは異なり、専門家による講演、まち歩き、地図作成、グループでの話し合いなどを通じて、復興まちづくりを体験します。約半年間にわたり、実施地区における「復興の手順(協議会のつくり方)」や想定被害に対する「復興まちづくり計画案」などを検討し、成果をまとめていきます。
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